未知の女性と知り合うことが唯一の癒し。

夏の名残と秋の兆しが交錯し始めた九月上旬、1人の女性と知り合いました。

北の都・札幌でしがないフリーランスライターとして糊口を凌いでいる私。来る日も来る日もクライアントの督促に追われる日々。そんな中、唯一の癒しは『PCMAX』という出会い系サイトで未知の女性と知り合うこと。現在までにこのサイトで知り合った女性は、10人位になります。

その日も、仕事に一区切りがついたので、早速『PCMAX』にアクセスしてみました。
(さて、今日はどんな女性と知り合えるかなぁ・・)
助平心に火が付いたのか、サイト上に表示される顔写真を目を皿にして眺め始めていました。
どれくらいの時間が過ぎたでしょう。私好みの女性がなかなか現れず、少し苛々してきたときでした。
(あぁ・・)
思わず知らず、そう呟いてしまったほど、私のテイストにピッタリの女性が表示されているではありませんか。
(う~ん、綺麗だ)
目を凝らして、彼女の顔写真を何度も眺め返した私は、早速メッセージを送信してみました。

暫くすると、彼女から返信がありました。
– 初めまして。文音といいます。あなたは?
(いい感触だ・・これは、いけるぞ!)
– 初めまして。メッセージ、ありがとうございます。○○と申します。
– 失礼ですが、年齢は?私は三十代前半ですが・・。
(彼女は年下派か、それとも年上派か?)
そんなことを思い巡らしながら、どうせ会うならバレることだし、ここは正直に返答することにしました。
– もう四十の坂をとっくに越えた中年オヤジです。ダメでしょうか?
すぐに返信がなかったので、内心諦めムードになりかけたときでした。
– ああ、よかったです。私、年下が苦手なので。
こんな調子で、文音とのやり取りが始まりました。

看護学校卒業以来、看護師として働き続けていること。二十四歳のとき、長年付き合っていた彼氏と結婚したが、浮気が原因で離婚したこと。子供はいないこと。それらがメッセージの交換で分かったことでした。

– そうですか・・それじゃ、今度の休日に一度会いませんか?
最初のメッセージ交換から数週間が過ぎた頃、思い切って初デートに誘ってみました。
– いいですね!できれば、海の見える場所に連れて行ってくれると嬉しいのですが・・。
頗る芳しい答えが返ってきたことに、私の心は躍っていました。
– じゃ、小樽にでも行きましょうか?
– ええ。それじゃ、朝十時に円山駅前でいいですか?
– ええ、いいですよ。では、明後日の十時に円山駅で。楽しみにしています。
– 私も。

約束の水曜日は、朝から清々しい碧空が広がっていました。
前の晩から何となく落ち着かなかった私は、六時過ぎには目が覚めてしまい、シャワーを浴びたり、スマホでニュースをチェックしたりして時間を潰しましたが、家の中をソワソワと歩き回っているばかりで、落ち着きませんでした。
(少し早いが、出かけるとするか・・)
約束の時間まで二時間以上もありましたが、車庫から愛車レジェンドを出し、街の西側にある円山駅へ向かうことにしました。

円山駅は、家から車で十五、六分の、両側に洒落た店が立ち並ぶ道路に面した場所にあります。約束の時間より一時間以上も早く到着してしまった私は、道路脇に車を停め、ジャズをかけ、気分を落ち着かせようとしました。しかし、ウィンドウから見える青空も、スムーズジャズの調べも、その時は何の役にも立ちませんでした。

デジタル時計の数字が10:00に変わる数分前、助手席に置いてあったスマホが突如、鳴り始めました。
– あの~、着きましたけど・・。
少し何かを穿っているような声でした。
– あ、わっ、分かりました。
心の準備はしていたものの、少しばかり慌ててしまい、声が上ずっていました。急いでドアを開け、頭を出して左右を確かめると、ネイビーブルーのワンピースを着た女性が、軽く手を振りながら白い歯を覗かせています。身長はさほど高くありませんが、素晴らしいプロポーションをした魅力的な女性でした。
「文音さんですか?」
メッシュの入った同系色のストラップパンプスを履いた文音さんが、小走りで近づいてきます。額に汗がうっすらと浮かんでいました。
「ずいぶん前から着いてらしたんですか?」
ペコリと頭を下げる文音さん。
「いえ、いえ。今日は来てくれてありがとうございます」
文音さんの顔には、爽やかな笑顔が浮かんでいました。少女のような、好奇心に満ちた双瞳で、私を凝視していました。肩まで伸びた黒髪が、清楚な雰囲気を醸し出していました。
「さて、どこに行きましょうか?」
「じゃ、予定通り小樽の方へ向かいましょうか?」
「はい。それでは」
助手席に座った文音さんから微香が漂ってきました。私の下半身に微妙な変化が現れました。文音さんに悟られないように、私はアクセルを踏み、ハンドルを切りました。

そのとき以来、時間が合えば、市内各所で逢瀬を重ねる日々が続いています。

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

Your Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


公式サイトで女の子を見てみよう!

PCMAXへ登録する
PAGE TOP ↑